おおきなくりのきのしたで

うちに、大きな栗の木がある。

森にいると、なかなか上を見上げなかったり。
首をぐーっと曲げて、上を見てみる。

とてもたかーいところから、いがが落ちてきた。
木の上の方で、一年を通して、いろんなことが起こっている。

春には、ながーいイモムシみたいな花が咲いて、いっぱい落っこちてくる。
秋になれば、刺さるとめちゃめちゃ痛いイガイガが落っこちてくる。
もっと秋が深くなれば、パリパリのいろんな色の葉っぱが落っこちてくる。

そうやって、木の様子を、お知らせしてくれている。
というわけではないと思うけれど、
そのおかげで、いろいろな遊びができるね。

お花もイガイガも葉っぱも、最後は森の土になって、
また、栗の木の栄養になる。
栗の実は、リスや虫の、貴重なごちそうになる。

大きな栗の木、すごいなあ。
何十年も前から、ずっと上から、見てくれている。
森の恵みを、ありがとう。