土を思う。

土って、どこにでもあって、当たり前すぎるものだけれど、
ものすごく、地球で大切なものです。

土があるから、当たり前ですが、作物が育ちます。
作物ができるから、私たちが食べて、生きることができます。

土の未来を、考えたい。
そう思って、農薬や除草剤を使わずに、小麦を育てています。

農薬や除草剤は、虫や草を殺すもの。
土も、元気がなくなってしまいます。
そこに、たくさんの化学肥料を入れても、土自体は、痩せていってしまいます。

もちろん、作物によっては、使わずに育てるのが、とても難しいものもあると思います。
僕が育てている古代小麦は、殻が硬くしっかりとしているので、虫が入りにくいです。
秋蒔きをして、春にはしっかりと成長しているので、
春から生え始める雑草よりも背が高く、畑の中は、雑草が生えにくいです。

古代小麦は、昔ながらのシンプルなやり方で、育てやすいのです。
(それでも雑草は生えますし、畑の周りを含め、春から夏は除草作業に追われますが。)

虫や微生物と共に、
わいわいがやがや、みんなで、畑をよくしていきたい。
彼らは、自然と、そのすべをよく知っています。
しかも、作物の栄養価まで、上げてくれるのです。

僕がすることは、最低限。
といいつつ、やる仕事は多いのですが、
小麦が成長しやすいように除草して、風通しを良くして、
収穫後には、有機質たっぷりの麦わらを畑に混ぜ込みます。
その後、土の栄養になる草(緑肥)の種を蒔き、
草を育てた後に、すき込んで、土をより良くします。

土も、小麦も、人も、虫も、
みんな幸せになるような小麦作りをしたいと思っています。

土を思って、未来を思う。
豊かな自然が、僕のパンを、作ってくれます。

(写真は、麦わらを混ぜ込んだ土と、緑肥を蒔いているところ。)