小麦栽培8年目

小麦栽培について何も知らないで、知識もなく、やる気だけで畑を借りて、種を撒いた一年目。
見事に穂がついて嬉しくなった。
昔の人は機械なんて使っていなかったから大丈夫!という自信から、大きな畑を手刈りで収穫しようとしていたが、
畑の方が心配してくれて、離農した方から収穫の機械を手配してくれていた。
今思うと、あの機械がなければ途方もなく、体力ももたず、収穫の途中で疲れ果てていたかもしれない。
まわりの農家さんは、畑を貸してくれたり、
いつも心配してくれて、アドバイスをくれて、ありがたいとしかいいようがありません。

収穫日は晴れでしたが、前日に雨が降りました。
隣の農家さんが、これまた心配してくれて、雨が降ったけど、大丈夫かいと言ってくれたことを聞かずに収穫したために、
結果、見事にすべてダメにしてしまいました。
先人の知恵には、耳を傾けるのが一番です。
小麦の穂は乾いていても、地面近くの茎は濡れています。
それを刈り取っていくと、やはり穂の部分にも水分がついてしまい、あとでカビの原因となるのです。

一年目の大失敗から、二年目からは少しずつ知識と経験を積み、
手探りながらも、収穫できるようになりました。
初めて、収穫できた小麦をしっかりと乾燥させ、籾摺りをして製粉し、
そこから小麦と水だけで酵母を起こし、パンを作り、薪窯で焼いたときの感動は忘れません。
古代小麦の品種で、慣れない薪窯で、真っ黒こげのパンでしたが、
自分が種まきから作ったパンなのだと、嬉しかった記憶があります。

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あれから、試行錯誤をしながらパン屋を開業するに至り、この9月で三年目、
今年の秋の種まきで、小麦栽培は八年目になります。
まだまだ勉強中ですが、今後、小麦栽培をパワーアップさせようと思っています。
より農業に力を入れるため、新しいステップを踏み出しました。
長くなってしまったので、続きは次の投稿で、お伝えさせていただきますね。