パンを焼く

粉を挽いて、酵母をつないで、つないで、
パンを捏ねて、ちょっと寝てもらって、
いい感じに熟したところで、ジューッと薪窯で焼く。
パンは、のんびりしていたのに、いきなり高温の窯に入れられて、
いつもびっくりしていることだろう。
ありがとう、パン。
お客様においしくお届けするからね。

僕のパンは、あせって急いで、作れない。
注文していただいてから、いつもお時間をいただいて、
いろんな工程を経て、お届けしています。
皆さま、ありがとうございます。

今日は、パンがびっくりする日、焼成をしました。
薪窯は、電気やガスオーブンと違い、ボタン一つで、一定の温度を保てません。
温度が上がって、灰をだしたら、だんだんと温度は下がっていきます。
パンを入れるのに、ちょうどいいタイミングを、窯と相談しながら見極めます。
ちょうどいい焼け具合は、おいしさにつながります。
小麦の種播きから、長ーい時間をかけて育て上げたパンは、
最後は焼成で決まります。
だから、毎回ドキドキであり、日々勉強であります。

今日も、パンや窯のおかげで、窯小屋の中は、香ばしいかおりがしています。
ありがとう。
日本列島の北から南まで、僕のパンをわざわざ購入してくださるお客様、
いつも、感謝の気持ちでいっぱいです。

今日のパン達も、心を込めて包んで、お届けいたします!