真夏の昼の夢

あつーい、暑い。
ずっと畑にいれば、逃げるところはない。
ありがたいけど、日差しが苦しいくらいだ。

容赦しない太陽に、目がくらむけれど、
うーん、汗をかくのは嫌いじゃない。

抜けるような青空に、大きな白い入道雲。
隣の田んぼからは、蛙の大合唱が、聴こえてくる。
夕方になれば、ひぐらしや夏の虫の声が、心地いい。

帰り道、今日も暑かったなあと、
冷房のないトラックに揺られながら、ぬるい風に癒される。

いやあ、今日も一日頑張った。
ご褒美は、まわりの畑の方がくれる、てんこ盛りの夏野菜。
なす、トマト、ズッキーニ、玉ねぎ。
これは、ラタトゥイユにして、パンと一緒にいただこう。
大量のきゅうりは、おばあちゃんに「味噌でもつけて食べえ。」
って言われた通りに、まずは、水分代わりに、おつまみだ。

ぶつくさ言っても、夏はいいねえ。
今日もぐっすり、眠れそう。