収穫を終えると、畑は、小麦の藁でいっぱいだ。
秋の種まきからこの夏の収穫まで、
一生懸命、天に向かってまっすぐに伸びた、小麦の藁。
これは、畑のたからもの。
細かく粉砕をして、畑にすき込めば、どんどんよい畑になってくれる。
繊維質の藁は、土壌をふんわりと柔らかくしてくれ、栄養にもなる。
長い間使われていなかった畑も、小麦を長年育てたことで、
確実によい畑になっている。
自然の中では、いろいろなことがうまく回っている。
無駄なことは、ひとつもない。
自然の循環の中で、僕は成長させてもらっている。
僕は、自然のサイクルの中にいるだけだ。
自分には、何ができるのか。
それを毎日考えながら、畑とパンに、向き合っている。