僕は、グリーンサンライトベーカリーを始める前に、
パンの本場で勉強をして有機農業も学ぶため、ヨーロッパ各国をまわった。
その時の経験が、今の僕のパンを形作っている。
自分で小麦を育てて、パンを作りたいと思ったから、
フランスの農家パン屋で、経験を積んだ。
薪窯に興味があったから、
昔ながらのやり方のパン屋にも飛び込んだ。
モロッコやトルコでは、薪窯のパン屋がまだ当たり前にあって、
たくさんの窯を見せてもらい、
イタリアのポンペイでは、2000年前のパン屋に感動した。
原材料を生産することに興味があったから、
スペインではアーモンドやオリーブの農家、ドイツでは養鶏農場、
イタリアではぶどうなどの果樹農家もまわった。
パンを作るなら、体によいもので作りたいから、
訪れたのは、オーガニックのパン屋や農家。
東京育ちの僕は、緑豊かな環境で心をこめて作物を作る人々にとても感動した。
いろいろな方との一期一会があって、今の僕があり、僕のパンがある。
日々、農作業をしているとき、製粉をしているとき、
パンを手でこねているとき、窯に薪をくべているとき、
パンが焼き上がったとき、出会ったたくさんの方を思い出す。
今度は僕が、今までの「ありがとう」を形にする番。
僕ができることは、おいしいパンを作ること。
多くの方に喜んでいただけるよう精進し、
真心こめて、パンをお届けします!